現在日本では国外から入国した場合は到着後2週間の自己隔離が必要になります。
アメリカ国外から日本に帰国しなくてはならない事情があり、8月の初旬に成田空港着の便で日本に向かう事になりました。
コロナ禍の中で、現在日本に入国する際の検査の方法や結果報告等がどうなっているのかをお知らせいたします。
アメリカから日本へのコロナ禍渡航のまとめ最新版です。
今回は、再渡米の予定が不明の為、片道チケットを購入する事にしました。
8月より日本航空が月に4回の直行便を臨時便として就航が決定していたので、一番短時間で帰国できる最善策はこのJAL羽田便です。
①ホノルル→羽田(JAL)所要時間約8時間
残る手段は、ユナイテッド航空が運航している乗り継ぎ便2便です。
②ホノルル→サンフランシスコ→成田(UNITED)所要時間約20時間
③ホノルル→グアム→成田(UNITED)所要時間約約28時間
JALの直行便はとても魅力的でしたが、下記の理由で選択肢から外すことにしました。
・月に4便しか運航していない事
・運賃は10万円を超えていた事
・予約検討時に既に残席がほとんどなかったこと
ということで今回はユナイテッド航空の乗り継ぎ便を選択することにしました。
その魅力は何といってもチケット代の安さです。
サンフランシスコ経由もグアム経由もどちらも$440前後です。(価格はすべてエコノミークラス)
選択肢は2つ、サンフランシスコ経由かグアム経由です。
※JALの直行便は9月に2便臨時運行されることが発表されました。そのうちの帰国便の1便が関空着となりました。
乗り継ぎ便なので、どうしても乗り継ぎの待ち時間があります。
サンフランシスコ経由の乗り継ぎ待ち時間:4時間
グァム経由の乗り継ぎ待ち時間:16時間
グアム便にした場合、夜に到着、翌朝に出発する便の為、用意されてたホテルで隔離されることになります。もちろんこのコロナ禍での措置なので宿泊代の負担はありませんが、完全隔離状態となり部屋から一本も出る事はできない状況となるようです。
グアム経由は、フライト時間は12時間ですが部屋での完全隔離状態で10時間を過ごす事になるのと、以下の理由で、サンフランシスコ経由にしました。
・出発時間がグアムの方が7時間早いのに、成田到着が1時間遅い
どう考えてもサンフランシスコ経由の方がストレスがないと判断しました。
感染拡大中の本土カリフォルニア州に数時間でも滞在するという不安もありましたが、空港内のみの滞在ということで自身を納得させました。(空港内はマスク装着が義務づけられています)
出発日当日。
まずオンラインチェックインを行いました。ここで座席の最終指定をすることができます。
国内便は、予約時よりも席の余裕があり、前方の席に変更することができました。しかし国際便を確認するとエコノミー席の95%ほぼ埋まっていました。
このご時世でこんなに日本に帰る人がいるのだとちょっとびっくりしました。
予約の時点で、通路側の席を押さえていたので特に不満はなかったのですが、まさかこのソーシャルディスタンスが叫ばれる中で他の乗客を隣同士で座るなんユナイテッドマジか!と思いました。
国内線は、国際線を違い、預け荷物のある場合で出発の45分前、ない場合は30分前までにチェックインすれば良いことになっています。今回は預け荷物があるので1時間前に到着する予定で22時にウーバーを呼んエアポートに向かう段取りです。
22時にウーバーを呼びだそうとした段階で、ちょっとしたトラブル発生しました。
スマートフォンを入れ替えたばかりでクレジット情報も再度入れ直す必要があったようで、ウーバーの配車が完了できませんでした。
仕方なく少し料金の高いリフトで呼んだのですが、最初に配車された車がフォードのコンパクトサイズの車で、どう考えても2名4つの大きなの荷物が入りそうにないのでキャンセルする事に、もう一度リクエストをした車が到着したのが22時30分。予定より30分オーバー
空港到着予定時間は22時50分。23時35分出発の便だったのでまさにギリギリセーフでした。
受け付けのスタッフに「プライベートジェトじゃないのよー」と冗談を言われながら荷物のチェックイン完了です。
空港は深夜帯という事もあるのでしょうが、ガラガラです。
空港到着後、息つく暇なくセキュリティーを通り、搭乗口~機内までノンストップで移動しました。
サンフランシスコ行きの機内は、20から30%程度の搭乗率でした。
見た所、日本人は私たちだけのようです。
機内は、ブランケットも枕の提供がありません。
わかっている方は自分で毛布を持ち込んていました。
機内がカラガラなので4席分を独り占めして足を延ばして就寝することができました。
ちなみに5時間程度の深夜便なので機内食はなく、1回だけドリンクとスナックのサービスがあっただけです。
席には、モニターはついてません。自分のスマホで機内エンターテイメントを接続して視聴する形です。
後で乗る国際線とくらべ座席のピッチは、国内線の方が10センチほど広く感じました。
まさに寝るだけの寝台飛行機でした。
定刻でサンフランシスコに到着です。
感染対策は、搭乗時に消毒用のハンドワイプをもらい、気になる人は自分の席の周りを念入りに拭いていました。
SFOに到着したのが、朝の7時台です。
空港内は早朝という事もあってお店も開いていることが殆どなく、朝食を食べる所も限られていました。
そんな事もあろうと思って事前にドーナッツを買っておいたのが大正解でした。
4時間の待機時間は、充電用のコンセント付きの一人掛けソファーでゆったりと時間まで過ごすことができました。
ボーディングアナウンスが予定より30分早くアナウンスがあったので、搭乗口に向かいます。
7時から10時までの3時間ほど空港で過ごしましたが時間が経つにつれて人の行き来が多くなり、閑散とした雰囲気ではありませんでした。
ちなにみ預け荷物は、空港でピックアップする必要はありません。
感染対策は、搭乗前に熱感知の機械の前に立ち体温検査を行いました。それだけです。
成田行きの機内に搭乗してびっくりしました。
搭乗率は20%ほど。殆ど乗客がいません。最初は、乗継便でギリギリに乗り込んでくるのだと思っていたのですが、結局その後、誰一人乗り込むことなく出発となりました。
直前の席情報は一体なんだったのでしょうか?
冷静に考えれば、このご時世(各国への入国規制が厳しい世の中)で飛行機で旅をする人などいるはずもありません。
成田までのフライト時間は10時間30分。席はたっぷり余裕あるので3席1列を確保してゆったりと映画を見たり、仮眠を取ったりしながらだったので、時間があっという間に過ぎていきました。
感染対策は、特にありませんでした。
成田に到着してからのPCR検査で必要な書類を沢山受け取りました。
①税関申告書
これは平常時もある税関申告書です。一家族で1部。
②要請書(検疫用、本人控え)
これは入国後の行動に関する注意事項が記載されており、下部は署名する個所があります。
③厚生労働省からのお願い
保健所からの健康確認をLINEで行うための説明用紙です。
④LINEアプリ等を活用した健康確認・個人情報の取り扱いに関する説明書兼同意書
LINEでの連絡に同意することを同意した場合署名する書類です。
⑤アンケート用紙
個人情報と健康状態を記入する用紙です。渡されたのは英語版ですが、日本語版もあるようです。
この書類は一人一枚記入が必要で、検疫所にで回収されます。
⑥入国される方へ検疫所からのお知らせ
入国後の自己隔離期間の確認とどこで待機するかを記入する書類です。
この書類は機内で全て記入しておくことが重要です。
書き漏れ等があると順番が遅くなります。早く解放されたい場合は、早く検査検体を提出する必要があります。
成田到着後、2つのグループに分かれて降機します。
最初のグループは乗継便で他国へ向かう人達です。
次のグループが、日本に訪れる人達。
以前は、ここでお迎えのある人と政府の用意したホテルに滞在する人の二つのグループに分かれたのですが、検査方法の変更で検査結果が即日(2-3時間)で判定できるようになったため、すべての日本訪問者が一つのグループになっています。
STEP1
最初に成田空港に設けられた検疫所で受付を行います。
ターミナルの一番奥に設置されているようで結構な距離を歩きます。
STEP2
一人づつ検査の最初の受付をします。
機内で記入したアンケート用紙の確認が行われ、記載に問題がなければ緑色の用紙を受け取り検査場所に進みます。
緑色の用紙には管理番号とバーコード、名前と搭乗機の印刷されたシールが張られてます。
STEP3
2番目の受付で検査キットを受け取ります。
検査キットは、10センチほどの試験管に小さな漏斗がついています。
およそ10ほどの衝立で仕切られたスペースでそのキットのなかに唾液を貯めます。口の中で唾を貯めて5回ほど吐き出します。人によっては唾液がでない場合もあるので、その場合は、従来通りの鼻から採取する方法をとるようです。
唾液採取のスペースの壁には、レモンや梅干しの写真が貼ってあります。梅干しは外国人は酸っぱいと思わないかもしれないですね。
従来の鼻から採取する方法がPCR検査。唾液による方法を抗原検査というようです。
STEP4
採取した検体を提出。
漏斗をゴミ箱にすてる作業、試験管に蓋をする作業、試験管を試験管置き場に置く作業の全てを本人が行います。
STEP5
待合所に3番目の受付で書類の最終確認を行います。
さらに4番目の受付で自己隔離の際の健康状態の確認を行います。電話での確認かメールでの確認の二つのどちらかを選択します。
ここまでの流れですが、数日前のニュースで羽田空港の全てと成田空港の一部で唾液による検査が始まったという情報を確認してはいましたが、成田空港もすべて唾液による検査に変更になっていました。
この変更により日本に入国するすべての人が、検査結果を確認後に入港審査を受ける事になりました。
全ての入国者は、検査結果で陰性になって初めて入国を許可されるという事になります。
この事により、検査結果を自宅で待つ人の中で陽性結果が出た場合の家庭内感染のリスクを回避することが出来るようになりましたが、検体提出後にすぐに開放されることがなくなったという事になります。
身内の方がお迎えに来る場合は、待たせる可能性がある事を想定しないとなりません。
STEP6
書類・連絡方法の確認が終わると、席の番号カードを渡されその席で結果がでるまで待つことになります。席の間隔はソーシャルディスタンスがかろうじて取られていました。
私の検査番号が144番。アナウンスされていた番号は80番台だったので、およそ60人の検査待ちという事になります。10分置きに5名程度の間隔でアナウンスがありました。
待合室には、飲み物・軽食・スナックが用意されており自由に食べる事ができます。
待合室では、特に行動に制限がされるという事はありませんでした。
待つことおよそ2時間強。ようやく番号がアナウンスされました。
待合場所は天窓の真下だったのでとても暑かったです。
STEP7
45番口に向かうよう指示があり、そこから5番目の受付で受け付け番号の確認を行い、6番目の受付で検査番号確認を行い検査結果の報告を次のスペースに移動して待ちます。
STEP8
最後の7番目の受付で検査結果を受け取ります。待ち時間は10分ほど。手続きは3分ほどです。
緑色の用紙に陰性のシールを張ってもらい、それとは別にピンク色の陰性証明書をもらいます。陰性証明書は入国審査の際に提示するためのものです。最初に記載したアンケート用紙はここで徴収されました。
①検査通知(緑色)
②コロナウィルス検査結果(ピンク)
③要請書(本人控え)
④入国される方へ検疫所よりお知らせ(検疫官署名済)
⑤厚生労働省からのお願い
⑥LINEアプリ同意書
LINEに関しては、よく状況を理解できませんでした。
最初の確認で、電話とメールアドレスのどちらかの選択という事でメールアドレスを選択したのですが、そこではLINEの利用に関してはまったく説明がなく、最後の確認地点でLINEに関して説明を受けたかを聞かれました。
以上がウィルス検査に関する流れです。
陰性結果が出ると、ようやく入国審査です。
日本のパスポートを所持している場合は、自動読み取りで入国審査を完了です。
預け荷物をピックして、税関を抜けて晴れて日本入国です。
私の場合は、家族が空港に迎えにくる方法での自宅隔離です。
従来のPCR検査の時は、お迎えの車までスタッフが付き添って引取り確認を行っていたようですが、陰性結果後の入国になった現在では、いっさい付き添いスタッフは不要となったようです。
抗原検査への変更により、劇的に空港スタッフを削減でき、検査結果を待つ為の政府の用意する2泊分の宿泊代金も節約できることになりました。
今回のサンフランシスコからのフライトでおよそ40名ほどの人が日本に入国しましたが、半数以上が日本国籍ではない感じでした。公共交通機関を利用してはいけないとありますが、税関を抜けてからのあまりの自由さに電車やバスで目的地に向かえるのではないかと思えてしまいました。
結局、飛行機が到着してから税関を抜けるまで3時間ほど時間を要しました。(午後2時10分着→午後5時5分税関通過)
検査結果が分かった状態で入国できるので、だいぶ安全になったのではないでしょうか。
あとは空港内で感染していないことを願うばかりです。
上記のガクトさんの動画の数日後の帰国だったのですが、ガクトさんの時よりだいぶ流れは改善されていたように思えます。さすがに6時間待ちは痺れますね。
ただ、ガクトさんも言われていましたが今後便数と搭乗者数が増えた場合の人員増員の対応は絶対に必要に思えました。
これから自宅で14日間の自主待機となります。
下記のルールを守って自主隔離いたします。
※指定された場所から外出でず、人との接触を可能な限り控える。
※不特定多数が利用する電車、バス、タクシー、国内線の飛行機などは使用しない。
※健康状態を毎日チェック
※咳や発熱などの症状がでたらマスクを着用して他社に感染させないように注意する。
※こまめな手洗い。十分な睡眠。